アウトプットにつながる、なのに楽な英文記憶法

英文を暗唱するということは、
スピーキング力やライティング力の強化に限らず、
リスニング力やリーディング力の強化にもかなり有効です。

もしかしたら最強の方法かもしれません。

でもやっぱり、初心者の方にはちょっと難しいと思います。

なので今回は英文を暗唱できるようにするための、
とっておきの方法をご紹介します。

 
その前に今までの、普通の英文の暗唱法の「弱点」をご紹介しますね。

いや、弱点と言っても、そんなにたいしたことじゃないんですけどね。

 
英文を暗唱できるようにするには、
その英文を何度も何度も音読することになると思います。

で、ここでほとんどの指導者の方が、

英文を音読する時は「しっかりと意味を意識しながら」とか、
「イメージしながら」とか、そういうアドバイスをすると思います。

でもよく考えると、これって初心者の方には難しいですよね?

そしてスピーキング力を鍛えるには、
暗唱できるようになった英文を、さらに何度も暗唱するのか効果的です。

もちろん意味をしっかりと意識しながら、です。

これも初心者の方にはちょっと難しい場合があります。

 
そして音読や暗唱は同じ英文を何度も繰り返すうちに、
だんだんと簡単になってきます。

つまり「負荷が減っていく」のです。

この「負荷が減っていく」というのは、英語のトレーニングでは重要です。

重要なんですが、
「負荷が減っていく」ということは「油断する」ということでもあります。

つまり英文を口から出すのが、
だんだんと「作業」のようになってしまうのです。

 
例えばもし、英文の意味をしっかりと意識するために、

日本語訳 → 英語

の順で1文ずつ交互に音読していったとしましょう。

分かりやすく説明するために、
「速読速聴英単語 TOEIC TEST STANDARD 1800」から英文を抜粋して説明します。

来る芸術工芸展に対して大幅に人手が不足していますので、
追加の作業員を要請したいと思います。

という日本語訳を読んだ後、

As we are severely understaffed for the upcoming Arts and Crafts Fair,
I would like to put out a request for extra workers.

という英文を音読したり暗唱したりしたとします。

でもこの時、本当に、

As we are severely understaffed 
の意味が「大幅に人手が不足していますので」だと、

for the upcoming Arts and Crafts Fair, 
の意味が「来る芸術工芸展に対して、」だと、

I would like to put out a request 
の意味が「要請したいと思います」だと、

for extra workers. 
の意味が「追加の作業員を。」だと、

毎回ちゃんと意識しているかどうかが重要です。

日本語と英語って、語順が違いますからね。

これ、ちゃんとできていますか?

音読や暗唱の回数を重ねていくうちに、
それがだんだんと「作業」のようになり、
「英文を口から出すだけ」になっていませんか?

 
こういうふうに「英文を口から出すだけ」になってしまうというのも、
普通の音読や暗唱の弱点です。

あ、初心者の方の場合ですよ。

で、さらにもう1つの弱点を言うと、
やっぱり「暗唱」は初心者の方には難しいです。

いや、これば特に「弱点」というわけではないかもしれませんが…。

でも暗唱はとても有効なトレーニングなので、
ぜひやって欲しいトレーニングでもあるんです。

 
さて、ここでは「音読や暗唱の、意味を意識できないかもしれない」という弱点と、
「初心者の方には暗唱は難しい」という弱点?を指摘しました。

今回はこれらの弱点を克服したトレーニング法をご紹介します。

 
まず、さっきの英文の日本語訳を、

大幅に人手が不足していますので / 来る芸術工芸展に対して、/ 要請したいと思います / 追加の作業員を。

というふうに書き直します。

そして、「日本語訳を見る」のと「英語を口から出す」のを「同時に」やります。

大幅に人手が不足していますので

という日本語訳を見て、意味をしっかりと理解しつつ、見ながら、

As we are severely understaffed

と口から出します。

 
来る芸術工芸展に対して、

という日本語訳を見て、意味をしっかりと理解しつつ、見ながら、

for the upcoming Arts and Crafts Fair,

と口から出します。

こういうふうにやっていくと、
それぞれのスラッシュごとの意味のまとまりを

ガツン!ガツン!

と脳に染み込ませつつ英語を口から出すことができます。

 
それと、最初のうちは
「日本語訳を見ながら英語を出す」のが難しいかもしれません。

一応、短くても「暗唱」ですからね。

その場合、

As we are severely understaffed

を何度か音読して、一応暗唱できる状態にしておいて、それから

大幅に人手が不足していますので

という日本語訳を見て、意味をしっかりと理解しつつ、見ながら、

As we are severely understaffed

と口から出す、というやり方でOKです。

 
そんなふうにして1つ1つやっていって、何度か繰り返すと、

大幅に人手が不足していますので / 来る芸術工芸展に対して、/ 要請したいと思います / 追加の作業員を。

という日本語を、意味を意識しながら
スムーズに英語で言えるようになります。

 
そしてさらに、この方法でトレーニングすると、
普通に英文を音読するよりも早く英文を暗唱できるようになります。

大幅に人手が不足していますので / 来る芸術工芸展に対して、/ 要請したいと思います / 追加の作業員を。

という日本語を、意味を意識しながら
スムーズに英語で言えるようになると、

何も見ずにその英文を、
最初の As から最後の workers まで
言えるようになっているはずです。

As we are severely understaffed for the upcoming Arts and Crafts Fair,
I would like to put out a request for extra workers.

って。

 
これが「アウトプットにつながる、なのに楽な英文記憶法」です。

まあ、そんなに楽ではないかもしれませんが…。

日本語訳のノートなどにまとめる必要があるかもしれませんし。

それでも今までの音読・暗唱よりも効果的なので、
ぜひ試して見て下さい。

それと暗唱できるようになったら、
それから何度も暗唱して下さい。

「スラッシュの入った日本語を見ながら」と
「何も見ずに」を交互にやるといいと思います。

 
ちなみに使う教材ですが、TOEICの受験をする方は
やはりTOEICの教材を使った方がいいと思います。

でもTOEICの教材でスラッシュが入っているものは、
残念ながらまだ少ないです。

一応使えそうな教材とおすすめの教材を並べておきます。

 
たしか「イ・イクフン語学院公式厳選ドリル VOL.2」
というシリーズに、スラッシュが入っていたと思います。

ただしスラッシュ入りの日本語訳が変なものがあります。

 
私のおすすめは「速読速聴・英単語 Core 1900」です。

ちょっと英文が難しいですが、
日本語訳を見ながら読めば理解できると思います。

題材が英字新聞なので、これでトレーニングすると強いですよ。

 
それ以外におすすめなのは、大学受験の教材なんですけど、

「大学入試英語長文ハイパートレーニング」というシリーズと、

「東大英語長文が5分で読めるようになる」というシリーズです。

「大学入試英語長文ハイパートレーニング」
はスラッシュの数が多すぎるので、
やりにくければ書き直す必要があるかもしれません。

「東大英語長文が5分で読めるようになる」
はかなりトレーニングしやすい構成になっていて
スラッシュも適切ですが、付いているCDがCD-ROMです。

 
以上が「アウトプットにつながる、なのに楽な英文記憶法」です。

 
ちなみにもし初心者の方で簡単な英会話を習得したい場合、
こちらの英会話教材もおすすめです。

 エブリデイイングリッシュフレージーズ
※こちらで私が詳しく解説しています。



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