英文を詳しく理解するのに精読は必須で、音読やシャドーイング、オーバーラッピングなどのトレーニングをする前には必ずしておく必要があります。

そうしないと、音読などの効果を発揮できませんので(*´∀`*)

でも英文を精読して理解するために、昔の受験英語でやったような5文型を使った解析は必要ありません。

例えば、

後ろの方の主語と動詞にS’とかV’とかつけたり、
OとかCとかMとかつけたり、
節を<>でくくったり、[]でくくったり、
<>から<>の前にある語句に矢印を引いたり、
節を形容詞節とか副詞節とかに分類してみたり、
不定詞も形容詞節とか副詞節とかに分類してみたり、
そしてそれを後から前に訳していったり、

 
というような方法は、やらなくていいのです。

なぜなら、英語は暗号文ではないので。

もし今現在使われてないような、「音」が残ってない古代の文字の場合は、こんなふうに暗号文のように解析する必要があるでしょう。

でも英語は今現在使われている言語です。

その言語が暗号文のように解析しないと理解できないというようなことは、絶対にないはずです。

なので今回は「5文型を使わない精読のやり方」をご紹介します。

 
 
ちょっと私の手元にあったので、「速読速聴英単語 TOEIC TEST STANDARD 1800」から英文を抜粋させて頂きます。

As we are severely understaffed for the upcoming Arts and Crafts Fair,
I would like to put out a request for extra workers.

 
すごく簡単な英文ですが、わかりやすいので…(*´∀`*)

で、この英文を精読するときに、SVOCをわざわざ書き込む必要はありませんし、もちろんこれ以上に構造が難しくても、そんなことをする必要はありません。

 
 
それでこの英文の精読方法ですが、まず日本語訳を読みます。

来る芸術工芸展に対して大幅に人手が不足していますので、追加の作業員を要請したいと思います。

 
そしてこの後、英文を読みますが、この時にやってほしいことが2つあります。

それは頭の中で英文を音読するということと、英文の意味を前から理解するということです。

As we are severely understaffed for the upcoming Arts and Crafts Fair,
I would like to put out a request for extra workers.

 
この英文を頭の中で音読しながら、さらに頭の中で、

As we are severely understaffed 大幅に人手が不足していますので

for the upcoming Arts and Crafts Fair, 来る芸術工芸展に対して、

I would like to put out a request 要請したいと思います

for extra workers. 追加の作業員を。

 
というような感じで英語の語順で理解していきます。

これができれば精読は終わりです。

あ、ただし忘れないように何度か 英→日 の順で読んでおくことをおすすめします。

それと音読などのトレーニングを繰り返しておいて下さい。

ちなみにもし日本語訳を読んだ後に英語を読んだ時、英語の語順で理解できなかった場合、その教材を使うのはまだ早いです。

 
 
さて、ここで英語を暗号文のように解読するのが好きな方は何が問題なのか、っていうことを言っておきます。

実は英語を暗号文のように解読すること自体は、それほど問題ではありません。

むしろ文法学者の方だったり、文法が大好きな人にとっては有益なことだと思います。

何が問題なのかというと、その人達が、

暗号文のように解析しないと英文は理解できないというような主張してしまうことです。

絶対にそんなことありませんので。

 
 
もしかしたら私が紹介したようなやり方だと、初めて見る英文に対応できるのか、って心配する方もいるかもしれません。

でも大丈夫です。

私が尊敬している先生に池田和弘という方がいるのですが、その方は英語の構造を迷路に例えて、

達人がすぐに構造をとらえることができるのは、迷路の全体図が頭の中に入っていて、それを参照しながら先を予測しているからと言っています。

まったくその通りだと思います。

つまりこのやり方でいろいろな構造に触れて全体図を頭に入れておけば、初めて見る英文でも参照しながら先を予測することができるようになるのです。

というか、私たちが日本語を読む時もそうですよね。

「いろいろな構造に触れて全体図を頭に入れている」のです。

理解できない構造の日本語には、日常生活では出会わないはずです。

 
最後に、YOUTUBEで見つけた池田和弘先生の5文型の解説動画をご紹介します。

 

 
ちょっと補足説明をしておきます。

The speed of light is fast.

Light travels fast.

この2つの fast は、1つ目が形容詞で2つ目が副詞です。

なので文の要素は厳密に言うと違います。

ですが1つ目が形容詞で2つ目が副詞だという分析をしていないと、英文の意味がわからないのかっていうと、そんなことはないはずです。

前から素直に自然に意味を取っていけば、ちゃんと文全体の意味はわかりますよね?

池田先生も「意味は同じ」と言っているだけで「文の要素が同じ」とは言ってませんし。