世の中には「5文型必要派」と「5文型いらない派」の方がいると思いますが、5文型は本当に必要なのでしょうか?

私は5文型は必要無いと思っています。

まず、英文を読む時と作る時に分けて考えてみましょう。

英語を読む時に5文型は必要?

5文型を意識しなくても英文は読めます。

主語と動詞が分かっていれば大丈夫ですし、普段はそれも意識しません。

こう言うと

英語が読める人は無意識のうちに5文型を使って英文を読んでいる。

 

という反論をする人がいるんですが、違います。

私が5文型というものをまともに勉強するはめになった時は、TOEICのスコアが800を超えていました。

それまで5文型には触れたこともなかったのです。

何で勉強するはめになったのかというと、塾で生徒に英語を教えるためでした。

なので一応5文型は頭の中に入ってはいますが、役に立ったことは一度もありません。

 
もちろん英文を文法学者のように「解読」するのが好きな人には有意義だと思います。

でもこれに関して残念なのは、ごく一部の5文型必要派の人たちが、

5文型がわからないと英語はわからない

 

というような主張をしていることです。

もちろんごく一部の人です。

でも初心者の人がそれを信じてしまうと英語が嫌になってしまいかねませんし、実際高校の授業では5文型で英語が苦手になった人がかなりいます。

もちろん5文型が好きな人はどんどん勉強していってもかまいませんが、嫌な人までする必要はないと思います。

 
では5文型を使わずにどうやって英語を読むのかというと、頭から自然に意味を取っていくようにします。

ちょっと簡単な英文で考えてみましょうか。

こういう英文があるとします。

This tea tastes funny to me.

この英文はまず、

This tea このお茶は

と書いています。

そして次に

tastes 味がする

です。

すると自然に「どんな?」という疑問が浮かびます。

次が

funny 変な

です。

最後が

to me. 私には。

です。

こんなふうに、頭から自然に理解することができます。

もちろんいつもこんなふうに細かく理解するわけではありません。

慣れてくると、大きな塊をガンガン理解できるようになります。

この動画だと、さらに理解しやすいかもしれません

5文型無しで英文を理解する方法は、この動画もわかりやすいです。

私が尊敬している池田和弘先生の動画です。

ちょっと補足説明をしておきます。

The speed of light is fast.

Light travels fast.

この2つの fast は、1つ目が形容詞で2つ目が副詞です。

なので文の要素は厳密に言うと違います。

ですが1つ目が形容詞で2つ目が副詞だという分析をしていないと、英文の意味がわからないのかっていうと、そんなことはないはずです。

前から素直に自然に意味を取っていけば、ちゃんと文全体の意味はわかりますよね?

池田先生も「意味は同じ」と言っているだけで「文の要素が同じ」とは言ってませんし。

長めの英文を5文型を使わず、理屈っぽくなく読む方法

ではここからは、ちょっと長めの文章でやってみましょうか。

ちょっと私の手元にあったので、「速読速聴英単語 TOEIC TEST STANDARD 1800」から英文を抜粋させて頂きます。

As we are severely understaffed for the upcoming Arts and Crafts Fair,I would like to put out a request for extra workers.

 

この英文は、

As we are severely understaffed 大幅に人手が不足していますので

for the upcoming Arts and Crafts Fair, 来る芸術工芸展に対して、

I would like to put out a request 要請したいと思います

for extra workers. 追加の作業員を。

 

というふうに理解します。

この英文は構造自体は簡単ですが、これよりも構造が難しい英文でも、同じようなやり方で読めます。

慣れてくると、わざわざぶつ切りの日本語を出さなくても、英語を英語のまま理解できるようになります。

簡単な精読のトレーニングのやり方

それと、実際に英文を読む時はこんな↑感じでいいのですが、精読のトレーニングをする場合なら、日本語訳を最初に読んでおくのもありです。

私は英語学習で日本語訳を最初に読むことを推奨しています。

来る芸術工芸展に対して大幅に人手が不足していますので、追加の作業員を要請したいと思います。

 

この↑日本語訳を読んでおいて、そしてこの後、英文を読みます。

As we are severely understaffed for the upcoming Arts and Crafts Fair,I would like to put out a request for extra workers.

 

この時に上の方で紹介したように英文を前から理解するのですが、英文を頭の中で音読するのも忘れないで下さい。

これができれば精読は終わりです。

ただし感覚を忘れないように、何度か 英→日 の順で読んでおくことをおすすめします。

そしてできれば音読などのトレーニングを繰り返しておいて下さい。

こうしてスラスラ読める英文を増やしていけばいいわけです。

 
もしかしたら、このやり方だと「初めて見る英文に対応できるのか?」って心配する方もいるかもしれません。

でも大丈夫です。

上の動画で紹介した池田和弘先生は、英語の構造を迷路に例えて、

達人がすぐに構造をとらえることができるのは、迷路の全体図が頭の中に入っていて、それを参照しながら先を予測しているからと言っています。

まったくその通りだと思います。


つまりこのやり方でいろいろな構造に触れて全体図を頭に入れておけば、初めて見る英文でも参照しながら先を予測することができるようになるのです。

というか、私たちが日本語を読む時もそうですよね。

「いろいろな構造に触れて全体図を頭に入れている」のです。

理解できない構造の日本語には、日常生活では出会わないはずです。

 
今まで長めの文章だと例えば、

後ろの方の主語と動詞にS’とかV’とかつけたり、
OとかCとかMとかつけたり、
節を<>でくくったり、[]でくくったり、
<>から<>の前にある語句に矢印を引いたり、
節を形容詞節とか副詞節とかに分類してみたり、
不定詞も形容詞節とか副詞節とかに分類してみたり、
そしてそれを後から前に訳していったり、

 

というようなことをやらなければならない、ということを言われてきたかもしれません。

でも、こういうことはやらなくていいのです。

なぜなら、英語は暗号文ではないので。

もし今現在使われてないような、「音」が残ってない古代の文字の場合は、こんなふうに暗号文のように解析する必要があるでしょう。

でも英語は今現在使われている言語です。

今現在使われている言語が、暗号文のように解析しないと理解できないというようなことは、絶対にないはずです。

上で紹介した長めの英文は構造自体は簡単ですが、もっと難しい構造の英文も必ず前から理解できます。

英語を作る(書く、話す)時に5文型は必要?

では次に、英文を作る時に5文型は必要なのかを考えてみましょう。

私は基本的に、英文を作る時は

①文法を理解する

②例文を覚える

③覚えた例文を使ったり変化させたりして英文を作る

 

という流れをお勧めしています。

基本的には瞬間英作文と同じような感じです。

②で言える英文を増やし、それから③で「初めて見る文章」で 日→英 のトレーニングをするわけです。

①については、「これはこういう意味なんだ」とか「これはこういうふうに使うんだ」という程度の理解で大丈夫です。

決して文の構造を解析するわけではありません。

 
ただしこの流れ、人によっては合う合わないがあると思います。

②で例文を覚えるのが苦手なタイプの人とかですね。

ただし英文を作れるようになりたければ、③のような英文を作るトレーニングは避けて通れません。

でもやはり指針のようなものは必要です。

私はその指針に「②例文を覚える」をお勧めしていますが、それが苦手な方の場合、5文型はひとつの指針にはなるかもしれません。

実際に成果が出ている講座をご紹介しておきます。

ゼロからの英語やり直し教室New Beginning ←クリックかタップをすると公式サイトに移動します。

ゼロからの英語やり直し教室の口コミ|こんな結果が出ました ←このサイト内の記事に移動します。

英文を作るうえで5文型を使うなら、このような講座に頼るのもお勧めです。

以上で5文型に関する説明を終わります。