英作文で英会話

英作文をすることで英会話ができるようになるか?ということを考えてみたいと思います。

この場合の英作文とは瞬間英作文のことではなくて、書くタイプの英作文です。

今回は「日本語から英語に訳す」というタイプの英作文で考えてみます。

 
日本語から英語に訳す場合、流れとしては

①日本語訳を読む

②英語に訳す(書く)

 

というふうになると思います。

実はこの場合、もうひとつだけ重要なプロセスを加えて欲しいのです。

それが、

英文を頭の中で音声化する

です。

このプロセスを①と②の間に加えます。

つまり英語を書く前に、完成した英語を頭の中で音声として再生する、ということです。

すると、

①日本語訳を読む

②英文を頭の中で音声化する(完成した英語を頭の中で音声として再生する)

③英語に訳す(書く)

 

となります。

 
なんでこの②を加えるのか、ちょっと考えてみましょう。

私たちは日本語で文章を書く時、文字にする前にその文章を頭の中で音読(音声化)しています。

 
書きたいこと

それを音読(音声化)する

それを文字化する

 
というプロセスになっています。

必ず。

例えばラインのトークでメッセージを送信する時のことを考えてみて下さい。

例えば、

「ごめん、ちょっと遅れる」ってメッセージを送る場合、

「ごめん、ちょっと遅れる」って音読(音声化)した後に文字化しています。

これがネイティヴのライティングなんですよね。

つまり英作文をする時も、書く前に一度頭の中で音声化することによって、本来のライティングと同じようなプロセスになるわけです。

 
ただしこんなふうに一度音声化する場合、使う教材はかなり簡単なものになると思います。

例えば瞬間英作文用の教材とか。

瞬間英作文用の教材を、口に出さずに書くわけですね。

こんな英作文のやり方でも、何度も繰り返せば日本語を見た瞬間に英語が頭の中で再生されるようになります。

しかも普通の瞬間英作文よりも、回数はかなり少なくなるでしょう。

 
それと、ある程度の回数を繰り返すと、③がめんどくさくなってきます。

そうなると③を省略して、

①日本語訳を読む

②英文を頭の中で音声化する(完成した英語を頭の中で音声として再生する)

 

だけの流れにすることもできます。

まさに口に出さない会話の練習ですね。

これはこれで効果があると思います。

書かないので1周するのが早くなりますし、口に出すよりも疲れにくいかもしれません。

 
それともうひとつ、「ああでもないこうでもない」ってじっくり考えながらやる英作文のことも考えてみましょう。

上で紹介したやり方よりも難しめの教材を使うことになります。

つまり「頭の中で完成した英語を音声化する」というのは難しい、というか無理なわけです。

 
実際の流れは

①日本語訳を読んでじっくり英作文する(書きながら考える)

②解答の英文を読む

 

という感じになると思います。

この場合は英会話に効果があるのでしょうか?

 
これだけの方法だと、英会話ができるようにはなるかもしれませんが、英語を話している時も英文の構築が遅くなるはずです。

普段からじっくり考えて英文を作っているので、実際に会話する時もじっくり考えてしまうからです。

ただし上の流れに

③もう一度日本語から英語に直してみる(数日後でもいい)

を加えると、より効果的になるはずです。

 
つまり

①日本語訳を読んでじっくり英作文する(書きながら考える)

②解答の英文を読む

③もう一度日本語から英語に直してみる(数日後でもいい)

 

という流れですね。

 
③を何度かやって完璧にできるようにすると、日本語から英語に直すことのできる英文の蓄積が増えていきます。

それができるようになったら、書く前に脳内で一度英文を音声として再生してみましょう。

すると上の方で紹介した簡単な教材での英作文と同じように、

①日本語訳を読む

②英文を頭の中で音声化する(完成した英語を頭の中で音声として再生する)

③英語に訳す(書く)

 

ができるようになります。

上の方でご紹介したライティングの流れですね。

このようにしていけば、じっくり考えながら出発した英作文も、かなり効果的になるでしょう。

ただし英会話は大は小をかねないので、簡単な教材を使った方が英会話の上達の実感は早いはずです。

詳しくはこちら↓をご覧下さい。

DUO3.0は英会話に効果ある?例文暗記で話せるようになる?

原文復元法

それと難しい教材での英作文ですが、もうひとつのやり方として原文復元法という方法をご紹介します。

原文復元法は渡部昇一先生の「続 知的生活の方法」という本で紹介された方法です。

やり方は

①ある量の英文を日本語に訳す。

②次の日に自分が書いた日本語訳から英文を復元する。

 

です。

できなかったら、できるまで②を繰り返すわけですね。

 
私としては①はいらないかと思っています。

①は「英文を書き写す」をおすすめしたいです。

ちなみに私は「続 知的生活の方法」を持っているはずなのですが、なぜか探し出すことができませんでした(笑)。

音声の重要性

あと英語の音声も重要です。

なぜなら、私は英文を書く前に頭の中で音声化することを勧めているのですが、

その頭の中の音声があまりにも本来の英語とかけ離れているのはまずいからです。

いざ会話をしようとした時に、相手の方が英語だと認識できないかもしれません。

まあ、そこまでひどい場合は少ないかもしれませんが、発音はキレイな方がいいのは当たり前なので。

なので理想としては、やはり英語は「声に出して練習する」というのをした方がいいです。

それができなければ、最低でも音声で発音を何度か聞くようにして下さい。

英文を見ながらでもいいですし、通勤中とかでもいいので。

実は英作文は、してはいけません。

さて、ここまで英作文について色々とお話ししてきましたが、最後にかなり大事なことをご紹介します。

実は、英作文をしてはダメです。

 
正確に言うと、「英作文」ではなく「英借文」(えいしゃくぶん)をするべきです。

英借文とは英文を借りるという意味です。

よく考えてみると、私達は日本語を自分で作っているわけではありません。

パクっています。

赤ちゃんの時から、周りで聴こえている日本語を大量に聞いているうちに、いつのまにかしゃべれるようになっています。

日本語の方言とかも同じで、例えば大坂の人は大坂弁を周りの人からパクっています。

けっして自分で作ったわけではないです。

 
なので英文を書いたり言ったりする時も、パクることが重要です。

新たな単語や文法や表現を自分で生み出すことはできません。

日本語でも、新たな方言を生み出すことはできませんよね?

つまり英借文とは、

インプットしなければアウトプットできない

という意味です。

なので最初のうちは「英文を作る」という意識も重要なのですが、英文を音読したり筆写したりというインプット的なことも重要になってきます。

そして「日本語を見たら英語を言える」ようにしておき、そういう英文をどんどん増やしていきましょう。

そうすれば英作文の時は、頭の中に入っている英文を変化させて使うことができます。

それができればもう初心者ではありません。

蓄積した英文の種類次第かもしれませんが、英語でかなりのことを言えるようになっているはずです。

 
それと英文を作ることに関しては、こちら↓もぜひ参考にしてみて下さい。

「國弘流英語の話しかた」と、只管朗読を英会話に生かす方法

真ん中ぐらいからの「只管朗読を効果的に英会話に生かす方法」です。

何かお役に立てることがあるかもしれません。